中学生
記述読解講座

土曜午後6〜9時
日曜午後6〜9時
授業料=月26000円(税込) 
入会金5500円(税込)
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方針 
1.将来においてあらゆる文章を読みこなし、正確な文章を自分の言葉で書くことの基礎を養います。 

2.あらゆるジャンルの文章を対象に、記述方式による論理的な分析・読解を徹底して行います。

3記述のトレーニングだけでなく、選択問題も随所に設け、選択の方法を体得できるようにトレーニングします。選択問題を「重箱の隅をつつくような問題だ」といって軽蔑する向きもありますが、間違っています。レーザーで重箱の隅をつつくような精密な読解技術を身につけることが大切なのです。

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中学生記述読解講座の詳しい説明。
1基本的な方針

 @ この講座は、直接には大学受験の読解・記述・小論文・選択に対応できる力を養おうとするものです。

高校3年生になってから急激に国語の読解力・記述力をつけるということは、通常著しく困難です。

現代文を読解し、記述する力をつけることは、日本語という言語による思考力を形成することであり、この点で、英語・古文などの暗記型の科目と異なり、速成の難しいものであるのです。

そこで、大学入試の現代文に真に対応できる力を養うためには、中学入試の段階から、そのような力を培うべき訓練(1週間に3時間程度)をコンスタントにつづけていくことが望ましいといえます。

しかし、多くの大学受験生は、数学や英語のような科目にのみ比重を置き、国語については軽視する傾向があります。その結果、高校3年生になってから、慌てふためいて、付け焼刃の力をつけようとすることになります。

しかし、それは所詮付け焼刃でしかありません。

「まあ、みんな国語はできないから、自分もできなくてよい」というのは、その人の勝手ですが、大学に入ってからまともなレポートなどを書くことは困難でしょう。

この講座は、中学受験を経た中学生が、さらにその読解記述力を発展させ、大学受験にまでつながるようにすることを直接の目的とします。

しかし、以上のことは高校受験に対応しない、あるいは、対応できない、ということを意味しません。 

こちらから逆にお聞きしましょう。
単に高校入試問題を解いて解説する授業が高校受験に対応できる授業なのでしょうか?
その授業は高校受験生の国語力を高めるのでしょうか?

→「現代文の読解力・小論文の論述力」「大学受験小論文講座」を参照ください。


Aこの講座は、高度な読解力・記述力という技術の養成を直接の目的とするものですが、それと同時に、次のことを理想とします。すなわち…、

第一に、さまざまな文章の精読を通して、一人一人の生徒に、「世界とは何か?」「人間とは何か?」「生きる意味とは何か?」などの根本的問題を自分の問題として自覚させること。

第二に、人生のさまざまの段階・場面において、これらの問題に対し、自分なりの解答を見つけて、主体的に生きていくための原動力となる何ものかを培わせること。(21世紀は人間ひとりひとりがそのように生きるべき時代ではないのでしょうか。)

この意味で、この講座は単純な大学入試の技術のみを身につけさせようとするものではなく、生涯にわたる言語的思考の原動力を養おうとするものです。

B この講座は、「読むなら 書け!」の演習中心方式で指導します。すなわち、文章分析のための記述問題を解くという作業を通して、文章の論理を丹念に追って読む精読の方法と論理的な文章を書く方法を体得させます。したがって、宿題というものは原則的にありません。

C この講座は、一つ一つの文章について、どのように読み、どのように記述するのかの方法を、根本から、具体的に、生徒が実感できる形で示します。

D この講座は、文章読解と記述の方法を、根本から教え体得させます(根本主義)。すなわち、「なぜ、そのような答えになるのか?」「どうすれば答えが書けるのか?」など、だれも教えてくれないところを、解き明かします。レベルの高さとは、単に難しい問題を出し、その答を黒板に書くだけで、何も教えない、ということではありません。ものの考え方を教え、それを体得させることであるはずです。

E なお、この講座はいわゆる「中間期末対策」ということをするものではありません。中間期末は学校の授業内容の復習ですから、特に実力がなくても、復習さえすれば、対応できます。そのようなことまで塾に面倒を見てもらおうとするのは、若くして老人介護を求めるようなものではないでしょうか。根本的な読解力・記述力をつければ、中間期末には当然対応できます。

2 具体的な内容

@ 論説文・説明文を重視します。論理的な文章の読解が読解の基本だからです。しかし、小説なども適宜取りいれます。

A 主に要約演習により、小論文の基礎を培います。→都立独自校入試などにも役立つ200字記述の例

B 文法・知識・漢字もやります。特に文法については、多くの生徒が苦手とする助詞の観念や区別なども非常にわかりやすく教えます。

都立独自校入試などにも役立つ200字記述の例        このページのトップへ   

下の課題はきわめて一般的なものですが、記述課題のサンプルとして掲載します。
このような記述の練習を積み重ねるか否かが、1年、2年という期間を経ると大きな力のちがいとなって現れるのです。


記述課題 あなたはなぜ本を読むのですか。自分の一番好きな本(あるいは作品)を例に挙げて二百字以内で述べなさい。



例1
 私は宮沢賢治の「なめとこ山のくま」が一番好きだ。小十郎はくま達を殺してはいても憎んではいない。むしろ、自分の仕事の罪深さを感じくま達のことを思いやっている。他方、くま達も小十郎のことが好きだ。宿命的な殺し合いの関係の中で、小十郎とくまは深い命の結びつきを維持している。宮沢賢治は、知らない私のためにこんな深い思想を悲しく美しく描いていくれたのだ。私は彼の友情に感謝し、彼と友達になりたくて本を読む。(二百字)



例2
 私はシートン動物記の「ぎざ耳」が一番好きだ。ふかふか母さんは、ぎざ耳を食べようとした蛇を撃退するなど生きるための戦いで立派に戦い、ぎざ耳に生きる知恵を教え立派に育て上げて死んでいった。そういう意味でうさぎの女の英雄だった。この物語は私に歴史上の偉人ばかりが英雄ではなく、無名の無数の英雄というものもいるということを教えてくれた。本は新たなものの見方を教えてくれる。私はそういうものを求めて本を読む。(二百字)


例3
 私は池田晶子の「十四歳からの哲学」が一番好きだ。彼女の本は私たちに対する紋切り型のお説教を述べたものではない。彼女自身が、人間から真に考えるということを奪いかねない現代文明世界に対し、全身全霊かけて戦いを挑んだ本なのだ。私は彼女の本の中に「真実のための渾身の戦い」を感じる。彼女は亡くなっても彼女の真実の魂は本の中に生きている。私は私の魂を揺さぶり、目覚めさせてくれるような真実を求めて本を読む。(百九十九字)


例4
 私は今西佑行の「ひとつの花」が一番好きだ。お父さんが、大切にするんだようと、ゆみ子に渡した「ひとつの花」は、戦争の中で忘れられ踏みにじられていた「人間らしい心」だったのだ。しかし、それを「一つの花」に象徴化し静かで穏やかに語られた散文詩としたところにあの作品の芸術性の高さがある。あの物語は、その芸術性の高さ故に、思い出のように人の心の一部となって生き続ける。私はそういう芸術性を求めて本を読む。(百九十九字)



例5
 私はパール・バックの「つなみ」が一番好きだ。人はいつか必ず死ぬ。死と対峙して生きてこそ、生きることのよさが分かる。すべてを失うような不幸があっても、人はいつか必ず幸せになれる。生は死よりも強し。東日本大震災の津波のすさまじさに大きな衝撃を受けた私に、この本は生きるということの原点となる態度を再確認させ、生きる勇気を奮い立たせてくれた。私は生きることの原点をつくような真実に出会いたくて本を読む。(百九十九字)

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