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よくある質問
Q5:傾向と対策が大切ですか?

A: 確かに多くの学校で「漢字は5問、物語文1問、論説文1問、記述中心」というような出題傾向はありますから、それを知っておくことは、試験を受ける以上必要不可欠なことです。しかし、これは大雑把な地図をもつということに過ぎません。

注意すべき点は、毎年同じような出題形式であっても、その中身である文章や問題は同じではないということです。また、問題の難易や自分との相性も毎年一定ではありません。そこで、大切になるのが、それらの中身や変動に対応できる実力です。そして、一般に中身に対応できる実力があれば、変動には対応しやすく、合格確実性が高まるということです。これを裏返せば、志望校対策によって合格できるわけではないということです。対策が生きるような国語の実力(読解力・記述力・漢字・文法・知識)をつけて初めて確かに合格できるということです。この実力(どこの入試にも共通する)をやしなうことを忘れて、安易な志望校対策に走るのはきわめて危険であるといえます。これはどの科目についても当てはまります。

塾によっては、受験までは「傾向」「傾向」と連呼しておきながら、新傾向が出題されるや否や「新傾向」と騒ぎ出すところがありますが、この点をどう理解すればよいのでしょうか。「新傾向」というものはどんな知恵を絞ってもまったく予想がつかないものであったということでしょうか。そんなことはないはずです。よほど奇異な問題ではない限り、実力さえあれば解ける問題であるのが普通であるのです。たとえば、国語の選択方式の問題が記述方式に変わったとしても、きちんと国語の読解力と記述力をつけておけば、別に大騒ぎするほどのことはないわけです。にもかかわらず、「傾向…傾向…」といっておきながら、ちょっと出題傾向が変わると「新傾向…」と大騒ぎをする塾は、実は一面的な不十分な勉強しか教えていないということではないのですか。それは耐震偽装に等しいともいえるでしょう。根本的な力をつけるという基盤の上で、傾向に対する対策をしているのであれば、特に「新傾向」などと大騒ぎをする必要はないはずです。

選択問題ばかりの学校を受験するというので、選択問題だけをやっていればそれでよいというわけではありません。受験生の中には文章の内容など分からなくても、選択はできるという人もいますが、たいていの人は文章が読める力をつけることを根本において、選択の練習をするほうが点数を伸ばしやすいといえます。相撲でいえば、「地力」といわれる根本的な力をもっている相撲取りはやはり強いのと同じことです。

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